ADC-VXは、最大72の仮想ADC(vADC)を1台の専用ADCハードウェアに搭載した業界初のADCソリューション。具体的には、ラドウェアのOnDemand Switchプラットフォーム上で動作するADC-VX Hypervisorが、複数のvADCインスタンスを稼働させています。これにより、データセンター内に複数配備しているADCを1台のADC-VXに集約、統合することができます。
またAlteon Application Switchの設定については、vADCへとほぼそのまま引き継がれるため、特にAlteonを既存でお使いのお客様の集約ニーズに最適なソリューションです。
ADC-VXによってvADCの割り当て、プロビジョニング等が迅速かつシンプルに実行できるので、データセンターでの新しいアプリケーションやサービスの展開が俊敏に行えます。また、vADCは最大72まで簡単に拡張できるので、将来にわたって柔軟な拡張性も確保できます。
ADC-VXで分散配置していたADCを統合することにより、ハードウェアのコストはもちろん、運用管理のコストや負荷も大幅に軽減できます。また、電力消費や設備スペースに関わる費用も低減化が可能です。
個々のvADCインスタンスは、OnDemand Switchのリソース(CPU、メモリー、SSL、ネットワーク)を割り当てられ、完全に独立して1台の物理ADCと同様に動作します。各vADCがそれぞれに物理ADC同様のOnDemandサービス、Layer4-7サービス、ネットワーク、インフラをサポートします。各vADCが完全に分離し独立しているので、障害などのリスクも「最少化」できます。また、vADCはVRRPにてHA構成が可能です。
Alteonモデルにより、集約可能な仮想ADC(vADC)数は異なります。
モデル | 仮想ADCインスタンス集約数 |
---|---|
4208 | N/A |
5208 | 最大24vADC |
5820/5424 | 最大10vADC |
6024 | 最大32vADC |
6300 | 最大26vADC |
7100/7700 | 最大64vADC |
9800 | 最大72vADC |